ヘアサイクル(毛周期)と自然な抜け毛







髪の毛は一定のサイクルで成長⇒休止を繰り返しています。この周期をヘアサイクルと呼びます。この周期は、個人差がありますが、通常は3~7年で一巡すると言われています。

薄毛・脱毛症の多くは何らかの原因でこのサイクルが短くなり、髪が成長する前に抜け落ちてしまうことです。サイクルが短くなることで成長途中で毛が抜けてしまう為、どんどん頭髪の量が減っていく事になります。

ヘアサイクル

成長期

成長期とは、毛母細胞が分裂を繰り返し新しい毛が成長している時期のことです。毛母細胞で作られる髪の成分は、上部へ押し上げられ、やがて毛幹になります。このように、1つの毛母細胞が盛んに1本の髪を生成し続ける期間を成長期と呼び、通常3~7年の間続きます。

ちなみに同じ人の毛でも部位によってヘアサイクルは異なります。まゆ毛は2ヶ月、すね毛は3ヶ月、わき毛は5ヶ月と言われています。他の毛と比べ髪の毛のサイクルが非常に長いことが分かると思います。

退行期

退行期とは、毛母細胞での髪の生成が衰える時期のことです。正常な髪の毛の多くはこの時期に抜け落ちます。期間はおよそ2週間です。退行期は必ずやってくるもので、自然のなりゆきですので特に心配することはありません。

休止期

休止期とは、毛の成長が完全に止まっている時期のことです。退行期を過ぎると毛母細胞の活動は完全に止まり、やがて抜けるのを待つばかりという状態になります。毛母細胞が一休みしているような時期で、この期間を経て再び数年にわたって髪をつくり続けるための活動を再開するのです。

通常、頭髪10万本のうち約10%にあたる1万本が、休止期にあると言われています。

以上の「成長期 ⇒ 退行期 ⇒ 休止期」という周期が健康な髪の一生です。正常な髪は、このサイクルを繰り返しながら生まれ変わっています。しかし、成長期が短くなり再び生えてきた毛が十分に成長する前に退行期に移行してしまうと、髪の毛はどんどん細く少なくなっていきます。

自然な抜け毛の数

退行期や休止期にある髪が数万本もあるわけですから、髪の毛はどんな人でも1日に約50~100本は自然に抜けています。薄毛の人は特に抜け毛を気にしてしまいますが、この程度の抜け毛は誰にでも起こっている事ですので気にする必要はありません。

問題はきちんと休止期に入った髪が抜けているのかという事です。休止期間を経て寿命を終えた髪は毛根がふっくらし、マッチ棒のようになっています。毛根に丸みがないような細いパサついている毛が抜けている場合には、円形脱毛症などの異常脱毛が考えられます。

抜け毛全体が細くなっている場合には、いわゆる男性型脱毛症が疑われます。細い毛が抜けている事が必ずしもハゲの前兆とは言えませんが、太い毛が抜けるのが通常という事を憶えておきましょう。

細いまま抜け落ちた毛は通常よりも早いサイクルで成長期から休止期を過ごした為に、やせたまま寿命を終えてしまい、次の毛の準備が出来ていない場合が多いのです。

薄毛で悩んでいる人は毛を生やす(増毛)ことを重点的に考えてしまいがちですが、生えてきた毛をしっかり育てることが髪の毛の再生への第一歩です。

髪の毛を支えているのは栄養を吸い上げ毛の成長を促し、新しい毛の準備をする毛根やや頭皮です。薄毛の問題は毛1本1本で考えるのではなく、毛髪が育つ環境を整えるという事が大切なのです。

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公開日:2010年7月6日
最終更新日:2011年3月17日

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カテゴリー:髪の知識

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